産後の不調はなぜ起こるのでしょうか

出産後にはさまざまな不調を訴える方が非常に多くいらっしゃいます。
その中でも特に「腰痛・尿漏れ・骨盤まわりの痛み」といった症状が多く挙げられますが、育児や家事に追われて痛みや症状を放置してしまっているママも少なくありません。

このような多くの症状は、なぜ現れてしまうのでしょうか。
こちらでは、産後に多くみられる不調の原因についてご紹介しています。

【産後の不調】

腰痛

出産を経験した母親の、約75%は腰痛を感じているという報告もあります。
産後の腰痛の原因は、出産後の筋力低下子育て行う上で無理な体勢や負担のかかる姿勢と言われています。
妊娠中はおなかが大きくなり、反り腰になりやすいことも要因の1つです。

さらに、出産時にはおなかや骨盤まわりの筋肉が損傷されます。
筋力の低下も伴う事から腰痛が起こりやすいです。

・尿漏れ

妊娠中はおなかが大きくなります。
つまり子宮が大きくなっている状態であるため、膀胱が圧迫されて尿漏れが起こります。
一方で産後は、骨盤底筋群が伸びたり損傷を受けること尿漏れが生じます。

さらに周囲の神経が損傷を受けることもあり、膀胱や尿道の感覚障害が起こることもあります。
尿意を感じず、尿がでないこともあります。

・骨盤まわりの痛み

出産前の骨盤周辺の筋力低下や、柔軟性の低下出産時の負担などで骨盤にゆがみが出ることで痛みが生じることがあります。
また、出産時にはリラキシンというホルモンが分泌されます。
靭帯や関節を緩めて骨盤を開き、胎児が通れるように道を開きます。

緩んでしまった靭帯が元の硬さに戻るまでには時間がかかり、骨盤が動きやすく不安定な状態になります。
痛みがあるまま放置しておくと、痛みが進行してしまう場合もあるため、早めの対策が必要です。

出産は母親にとっては命がけの行為です。
一般に、母子ともに健康という状態であっても、何らかの不調が伴う事は多いものです。

日々、家事や育児に追われていて大変と思います。
一日のうちの数十分でも良いので誰かに頼ることも必要です。
たまには、ご自身の身体も大切にしてあげましょう。

産後の身体を整えるために

出産後、身体が元の正常な状態に戻るまでにかかる時間は一般的に6週間から8週間と言われます。
この期間は、身体を休めるための期間でもあるので、無理をせずに休むことが必要です。
しっかりと子宮を回復させないと、後々後遺症に悩むこともあると言われています。

しかし、休みすぎてしまうことも身体が弱くなる要因になるとも考えられます。
産後3週間が経過したら、骨盤底筋群や腹部・背筋を無理のない範囲で鍛えましょう。

【産後の身体を鍛えるトレーニング】

・背筋・おしりの筋力トレーニング

①仰向けに寝て、手のひらを身体の横に置く
②足を肩幅に開き、ひざを90度に立てる
③おしりと下腹部に力を入れる
⑤息を吐きながらおしりを上げる。息を吸い、吐きながらゆっくりと腰を下ろす

この動作を何度か繰り返しましょう。

・骨盤底筋群の筋力トレーニング

①うつぶせになり、頭からつま先までまっすぐに伸ばす
②力を抜いたまま、足の親指どうしをくっつける
③親指どうしをくっつけたまま、かかとどうしもくっつける。このとき、太もも、ひざ、ふくらはぎなどの脚全体を内側に巻き込むようにしながら、お尻を締める感覚を意識する
④さらにキューっと締めてから脱力する

この動きを何度か繰り返しましょう。

・腹筋の筋力トレーニング

①あお向けになり、片足を少し上げる
②息を吐きながら、反対の足のほうに斜めにのばす
③足をおろす

左右ともに何度か繰り返しましょう。

身体を動かして痛みがある場合は、決して無理はしないようにしましょう。
産後の不調として、産後うつという言葉が広がっています。
家事や育児を完璧にこなそうとすると、負担が大きくなり身体の心も疲れてしまいます。

疲れた時は、ご家族や旦那様の協力を仰ぎましょう。
赤ちゃんが泣いていても焦りすぎないことや、疲れた時はお惣菜に頼る等、力を抜くことも大切です。

イロドリ整骨院の【産後のケア】アプローチ

尿漏れ、腰痛骨盤まわりの痛み、産前の体型に戻したい、といった産後のお悩みに対して、当院では次のような施術を行います。

  • 【手技療法】
    身体の筋膜が固くなり、動きが悪くなってしまっているので
    腰まわり中心に身体の筋膜を手技によって整えていきます。
  • 【全身調整】
    背骨・肩甲骨・骨盤・全身のゆがみを調整していきます。
  • 【ボディメイクトレーニング】
    体幹を鍛えるようなトレーニングを行い、産前の体型を取り戻し、女性らしい身体を手に入れます。
  • 【食事アドバイス】
    食べ物(無添加食、低糖質)も意識していただくようにアドバイスさせていただきます。